Angelears Abyssal #PR
今回レビューさせて頂くのはAngelears audioさんから提供いただきましたオリジナル商品Angelears-Abyssalです。
AngelearsさんはAliExpressのセラーで、Seeaudioとのコラボ商品を出したりと精力的に活動されているセラーさんです。
今回はそのオリジナルケーブルであるAbyssalについてレビューしていきたいと思います。0.78㎜2Pin端子、ジャックは3.5㎜と4.4㎜がラインナップされていますね。
アビサル、名前聞いた時には某ソシャゲを思い出してしまったのは内緒。
もともとは英語で非常に深い場所という意味。深海や地層の非常に深いところを示すときにたまーに見る単語です。Twitter(僕はこの名称を使い続ける所存)にてネーミングされたようですね。
素材はグラフェンアロイとなっているのでグラフェン合金。コートではなく合金なんでしょうか?
グラフェン系というと中高域や高域に影響が大きいイメージですが本ケーブルはどうなのか。それでは見ていきましょう。
外観
今回は3.5㎜、4.4㎜の2種類とも提供頂きました透明なポリケースに収納、さらにはあると便利なケーブルをまとめるマジックテープもついていますね。ありがたい。
ケーブル被覆は布巻。ケーブル自体ある程度太く硬いので、断線にも強そうですね。
少し癖がつきやすいですが、バインバインになるわけでもないので使用していて使用感に不満は出ませんでした。
耳掛けの癖も軽くついているので、装着感にも問題はありませんでした。ジャックに関しても緩やかな絞りがかけられていたりと拘りを感じますね。
端子部はブーツに溝がついた0.78㎜2Pin。溝も深めに彫られているのでほとんどのイヤホンで問題なく使用できると思います。手持ちのMAKE4でも問題なく使用できました。
スプリッタ部もしっかりとしていて、ゴールドカラーのケーブルをまとめる部位もついているのでユーザビリティもきちんと考えられています。
全体的に作りがよいという印象を受けました。
それでは実際に音を聴いていきましょう。
試聴
音の印象としては、やはりイメージ通り中高~高音域の表現が変わってきますね。
全体的にややソリッドに、音の輪郭がよりシャープになる印象です。
高音域ではシンバル等の金物の音が煌めきというよりはその音の鋭さにフォーカスが合うイメージで、音の輪郭がよりはっきりとした感触です。音がややソリッドになったおかげで煌めきが過剰にならず、よりモニター的なイメージングになります。
低音域は音の締りがよくなり、低音域が支配的な部分でもその輪郭がはっきりとしているおかげでその他の楽器の音がよりつかみやすくなりました。ほんの少し音の重心が上にあがるので、低域の切り分けに関してはよりシビアにみることができます。
ボーカルはほんの少し上ずるような印象で、艶をもって聴かせる、というよりはブレスなどの細かな表現にフォーカスが当たる印象です。シャンソン等にはとても相性が良いですね。
このケーブルに変えて特に感じたのが、アコースティックの弦楽器に相性が良いということです。
ギターでは弦の上を指が滑る際に「キュッ」と音が聞こえるのですが、このケーブルではそれがより鮮明に、臨場感をもって伝わってきます。特にアコギのこの表現においては非常に優秀で、ギター本体の箱鳴りとともにそのリアルさでまるで自分が演奏しているかのようにはっきりと運指までもがイメージできます。
全体的にソリッド、クールになることで音楽全体における楽器ごとの切り分けがより鮮明になる印象でした。
総評
ケーブルにおいてはイヤホンごとの相性、端子に限らず線材やケーブルによる味付けでその評価は大きく変わってくると思います。
そのなかでこのAbyssalは音をよりクールに、ソリッドに持っていきたいときには非常に良い選択肢だと思います。
特にアコギに関してはその特徴が非常によくマッチしていて、「こんな感じの運指なんだろうなー」とニヤリとしながら聴きこんでしまいました。
純正からのほんの少しの味付けとして、より好みの音に近づけるのによい選択肢になると感じた1本でした。